
最近何かと話題のカーリース、その多くは
残価設定をして月々の支払いを抑えており、
とりあえず安いしいいだろうという考えで
残価設定の意味をよく知らないまま成約に至る
パターンが見受けられます。そこで今回は
残価設定について見ていきたいと思います。
残価設定ってそもそもなに?

残価設定ローン、残価設定プランなど
様々な名前を持つ残価設定ですがそもそも
どういうものなのか…
ズバリ、残価設定とは下取り価格の先読みです。
言葉だけではよくわからないので
カーリースを例に見ていこうと思います。
例えば諸経費オプション込みで
150万円の車があったとしましょう。
通常ローンなら150万円を分割払いする形に
なるのですが、残価設定ではローン終了時の
車の下取り価格を差し引いた額を毎月支払う
という形になります。この150万円の車を
残価設定30万円としますと、120万円分を毎月支払い
ローン終了時に車を自分で所有し続ける場合に
残りの30万円を支払う、というものです。

未来の下取り価格を先読みしてその分を差し引く、
だから毎月の支払いを抑えられるという仕組みに
なっているわけですね。また、この残価設定をして
月々の支払いを抑えるため頭金が必要ない場合が
ほとんどです。働きたての若い方には
かなりありがたい話ですね。
では、一見良さそうに思える残価設定の
デメリットを見ていきます。
残価設定はあくまで予測、絶対ではない
現代は技術の進歩著しく、次々に新しい
安全装置や運転しやすい居住スペース作りが
進められています。そんな中、現状の車の
5年後、7年後下取り価格がいくらになるかなんて
超能力者でない限りわかりません。ですので
もしローン終了時に価値が予想より低い場合は
どうなると思いますか?これは足りない分を追加で
支払わないといけません。そもそもが低い設定の場合は
あまり問題ないのですが…大きくして差額が生まれる
こともあるので注意しないといけません。
月々の支払いを軽くするために、残価設定を
大きくしすぎた結果、ローン終了時に
リース会社とトラブルになったという
ケースも報告されているようです。
残価設定された車は現状復帰が必須

例えば縁石バンパーをほんの少し擦ってしまった…
目立たない小さな傷だし大丈夫か…なんてこと
あると思いますが、現状復帰を必要とする残価設定では
これも許されません。修理もしくは違約金という
形を取られてしまいます。いいじゃんこれくらい、と
思われるような傷でも見る人が見たら気になるもの…
それにリース車なんかは運転者の所有物ではなく
リース会社の所有物であるということを念頭に
置いておく必要があるのです。
安くなるからと安易に残価設定をするのはダメ、よく吟味しよう
やはり安いに越したことはないです。
しかしながら安いの裏に隠れたデメリットをしっかり
吟味すればより良い買い物ができるはずです。
読んでくれた方の知識の足しになれば幸いです。
以上、残価設定の話でした。それではまた!